養老孟司さんの講演に行く
今日は久しぶりに洗濯日和![]()
まだまだ寒い時期だけれど、あと少しで春が来る。そう思って庭に出たら、やっとこさクリスマスローズが花を咲かせました![]()
といっても2輪ですが・・ピンクと紫。
クリスマスローズは香りのない花なのだが、花びらが高級和紙のように柔らかくて、下を向いて咲くので何ともおしとやかな感じがする。
初代のクリスマスローズは、前に住んででいたマンションの灼熱の夏を越えることができず、無残な姿で枯れてしまったので、昨年実家からもらってきたこの花は、約1年ずっと気にかけつつ育ててきた
嬉しいですねぇ。
ところで昨日、『バカの壁』の著書で有名な養老孟司さんの講演会の入場券をもらい、行くことにした。
養老さんといえば、テレビでコメントをしているのを聞く限り、おもしろい観点で物事を見ているけれど、かなりあまのじゃくな感じのおじさん・・・というのが元々の印象。
で、実際登場した養老さんは・・・とても70代には見えない若々しくダンディーなおじ様だった。四国へは、日頃から虫を採りによく来るので身近だし、徳島の新緑は日本で一番美しい、と人に聞かれると答えてるんですよ、と最初から嬉しい話し。
1時間半程の講演は、殆どとりとめのない雰囲気で進んでいったのだが、ホワイトボードなど使いながら、実は最近の人達の「脳」について気になっている事がある、と語ってくれた。
今、インターネットさえあれば、世の中のあらゆる情報が「言葉」というものに加工されて知ることができる。毎日数時間もインターネット上で情報を収集し、「自分は常に世界の最新情報を知っている」と自負する若者もいる![]()
でも昨今、「脳」の中での「言葉」の占める割合が大きすぎやしないか、と思うんのだそうだ。インプットばかりが多くて、アウトプットする比率が下がりすぎてるんじゃないかと。
どんなに「最新の情報」でも、それは「過去に起こったこと」な訳で、明日の事がわかるわけではない。
養老さん曰く、自分だって毎日NHKニュースは見るけれど、アナウンサーの人には、「以上、最新ニュースをお伝えしました。さりとてこれらは全て過ぎ去った事なのです」と言ってほしいんだそうだ![]()
確かにその通りだけど。何だかおもろしろいですね。
インプットされた情報ばかりが多くても、実際に初めてこんな目にあった、なんて事に直面すると、経験則から臨機応変に対応することができず、「こんなの知らない」とパニックに陥ってしまう人が増えてるんじゃなかろうか、と。
今は体罰もダメだから痛さの限度を知らないし、道も舗装されてるから、ぬかるみや階段のないような坂道を、注意深く色々工夫して歩くことなんて(これぞ臨機応変)できないし、ただただ脳が「言葉」としてだけ情報を持っている。
そうすると、「言葉」という情報でしか知らない知識について、限度がわからないまま手をつけて、それによってあり得ない事件や事故がおきてる・・・なんだか少しわかってくるなあ。
養老さんは「皆さん長生きしようと思って、同じ堅さの同じ道を毎日走ったりしてても、活性酸素が出て、ガンになりやすくなるだけですよ。もう高さもバラバラの階段とか、晴れた日や雨の日のあぜ道を歩いたりしなきゃ、人間は変化していかないんですから。ま、どうでもいいんですけどね~」とおっしゃる。「でも皆さんちょっと考えてみてくださいよ」だそうだ。
う~憎ったらしい言い方だ~と思うけれど、こちらも思わずにんまり笑いが出てしまう![]()
お話しを聞けば聞くほど、どうでもいいと言う言葉と裏腹に、これからの日本を、現代人を危惧して色んな事を考えている方なんだろうな~と感じた。
虫を採ったり、脳の話しをしたり。こういう方は身近になかなかいないので、全ての話しに引き込まれたひとときだった。
そうだ、『バカの壁』読んでないんだった。読みましょう、早速![]()
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