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やっと観ました「沈まぬ太陽」

今日はクリスマス
社会人にとっては25日は既にクリスマスは終わって普通に忙しい年末の1日、という感じだろうなあみなさん頑張ってください
うちもおととい・昨日がクリスマス仕様のお食事で。
昨日は頑張ってミートローフを作り、シャンパンを抜きましたよ

23日は祝日でレディスデーだったので、久しぶりに行った映画館で、やっと「沈まぬ太陽」を観た。
久しぶりに行った関西の映画館はえらく混んでいて、これが徳島モードから抜け切れていないだけなのか(←結構深刻)、それとも「のだめ」や「アバター」などの新作の大ヒットに寄るものなのかはわからないが、とにかく作品によっては観られる時間が6時間後、なんていうのがあって大変そうだ
「沈まぬ太陽」はもう上映期間も終盤だし、年齢層も割と高いのですんなり観ることができた。

この作品が映像化された事、今年上映された事、渡辺謙が演じた事、色々な意味で本当に意義深い映画だと思う。
観終わった人はきっと「もっと頑張れ、J○L」と思うだろうし、「これだけ腐ってる企業では1~2年では生まれ変われないだろう」とも思うだろう。
ひとつのとても特殊で異常な企業の歴史を描くのに、小説のほぼ全体部分をなぞっていくのはかなり脚本化するのが難しかったと思うが、一部分だけ描いても「沈まぬ太陽」とはいえない。長かったとはいえうまく構成されているように感じた。

渡辺謙をスクリーンで観るのは相当久しぶりだったけれど、主人公の恩地さんを決してヒーローに見えないように、格好よすぎないように演じているのがすごく良かった。
それでもアップになった表情を見ているとやはりすごい存在感。ナレーションがないのに心の内側の気持が伝わってくるような・・・・さすがなのだ。

又、序盤の御巣鷹山事故のシーンは、事故後20年以上という長い経過の中で、徐々に公開されてきた事故直前のボイスレコーダーの声や、犠牲者の手帳の文字(妻や子供に手紙を書いていた方がいましたよね)や企業と遺族との押し問答など、私達が既に知ってしまった悲惨な現実をかなりリアルに再現している。

私の隣のおば様は、小日向さん演じる機長さんが操縦室で必死になって叫んでいるシーンを観て(結果はわかっているんだけれど)両手で口を覆いどうしよう、どうしよう、いう感じで泣き出す寸前になっていた。

労働組合や企業幹部、政治家や官僚との関係については、正直どこまでフィクションであるかは外部の者としてはわからないけれど、やはり全て山崎豊子が考えた創作とは思えないし、逆に現実にこんな事があった会社だと考えると本当に恐ろしい組織なんだと思う。

人を人と思わない会社。じゃあ会社は何の為の、誰のものなんだろう。
恩地さんは最後まで自分も捨てないし、自分が所属する会社からも逃げない。
でも会社はサークル活動ではないから、そういう人が下にたくさんいても、組織の上の方がとんでもなく腐っていると簡単には浄化されない。
こういう映画を観ると、サラリーマンの人の感想を聞いてみたくなる。

以前、「NEWS ZERO」の村尾さんが、この映画を観て「アフリカの広大な自然の中に夕日が落ちるシーンを見ていると、自分の前の些細な事が小さく小さく見えてしまうんでしょうね」というような事を述べていたのだが、これはちょっと前向きすぎる感想で、実際には、果てしなく先まであるアフリカの大地に、「巨大な力に全く歯が立たない自分」の存在を自覚させられ呆然とする感覚っていうのも象徴しているのではないかと思うのだ。

やはり山崎豊子作品は、連続ドラマで毎週見るにはちょっと無理がある。
この作品のように、製作側も肝を据えて映像にも脚本にも手を抜かないで作ってもらえると、原作を読んでいるものとしては「自分が読んだ時にこう想像していたけれど、映画ではどうだろう」ととても楽しみになるのだ。

ところで昨日友達から聞いた裏話。
恩地さんがニューヨーク出張の最中に立ち寄る動物園のシーン、あれは天王寺動物園なのだそうですね渡辺謙と松雪さん・・・そうか天王寺動物園に来たんか・・・


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コメント

観ましたか~
沈まない巨大企業。私もそう思いました。
でも、ここにきて抜本的な改革を成さないと先はないと思うのです。莫大な税金を投入するわけですからね
さておき、この作品が映画化されたことは本当に価値あることだと思います。
だって、やはり映像の持つ力は大きいですもんね
そしてそして、天王寺動物園のくだりは知りませんでした。
マジですかぁ~~~と、思わず叫んでしまいました

投稿: おけいはん | 2009年12月27日 (日) 22時35分

おけいはんさんが感想を書かれてからずいぶん経ってしまいましたが私もやっと直に観た感想を書くことができました
あふれる程上映されている日本映画の中で、これを見ないわけにはいきませんね
食品業界だけでなく、「企業の安全性」が空の安全に直結するのだということを観てつくづく感じます・・。
それにしても天王寺動物園ネタは関西人にとっては「え~~!!」の反応以外ないですよね

投稿: ソックスモンキー | 2009年12月27日 (日) 22時56分

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