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「リトル・ミス・サンシャイン」が大好き

今週月曜日はアメリカのアカデミー賞の授賞式があったので、その後も女優達のファッションチェックがあったり、「ハートロッカー」ってどんな映画?なんて特集があったりとまた日本人が洋画に傾いてきたような気がしないでもない今日この頃。

私自身はノミネート作品では「アバター」しか観ていないので、アカデミー関連番組を通して他にどんな映画があるのか知る、という感じで興味深々だったのだけれど・・・監督賞、初の女性だったんですねー。
そして彼女はすっごく背が高くて素敵な人(トム・ハンクスとハグした時彼より大きかったよ)
あれだけの興行成績を上げ、久しぶりにハリウッドに明るい話題を振りまいた「アバター」に賞を上げまくったりがしないなんて、「ハリウッドもまだ骨があるじゃない」と思った人も多かったんじゃないだろうか。
受賞したからといってすぐに映画館に観に行きたくなるような明るい作品ではない「ハート・ロッカー」。そのうちよし、受け止めてによう、と覚悟が出来たら観てみよう、と思う。

そんなアカデミー賞ウィークとは関係なく、先週までハマっていた「すいか」(ドラマ)のほのぼのムードからまだ抜けきれない我が家。
そしてまだ寒くて、雨で、という時期に楽しめるものはないかな、とチョイスしたのが2006年のアメリカ映画「リトル・ミス・サンシャイン」だった。

以前から人の感想などを観て、いつか借りなきゃと思いつつ後回しになっていた作品。
TSUTAYAでも3本位しか置いてないし、超有名俳優が出ているわけでもないので、つい「またそのうち」となっていた。

しかし!!観終わってまたもやじわじわと感動から抜け出ることができないすごくいい作品だった

「リトル・ミス・・」というのは今もアメリカでブームが続いているちびっ子ミスコンのこと。
ロスから1000キロ位離れたところに住むオリーブちゃんというお腹ぽっこりの愛らしい女の子が、次点繰上げで本大会に出場できるようになり、訳あって家族全員でポンコツワゴン車長距離ドライブをするというまあそんなお話しだ。

この映画の登場人物は本当に個性的で、ママ以外の家族全員に欠点(それもかなり情けない系)があって、しかも最初は家族バラバラ。

トニ・コレット(イン・ハー・シューズのキャメロンの姉ですね)演じるママと、オリーブちゃんがいる事で家族が何とか成り立っているという雰囲気なのだ。

ママの兄(叔父)は自殺未遂をしたばかりのゲイの学者だし、ヘロインを辞められず老人ホームから帰されたエロじいちゃんは家で文句(放送禁止用語も)ばっかり言っているし、パパは何でも「勝ち組、負け組」をものさしにする頭でっかちだし、お兄ちゃんは空軍志望でニーチェに傾倒する殻に閉じこもった少年だし、と、序盤から「これは一体どんな話?」と想像がつかない。

でも序盤から、この脚本と監督、相当笑いのセンスがあるわ、とすぐわかってしまう。なんだかニヤニヤして観てしまうのだ。
おじいちゃんのセリフは大体強烈で苦笑い、そのうちあきれて爆笑、という感じなのだけれど、暗~い叔父も、無口(というかニーチェの沈黙の誓いを守ってしゃべらない)の兄も、なんだかちょっとずつおもしろい。
そして、次々に起こるアクシデントに巻き込まれる感じが、三谷幸喜の書きそうな「真面目な顔してこんなこと」という言動を引き起こして、観ているこちら側が家族みんなの事を好きになっていってしまう、という巧みな演出なのだ。

クライマックスはちびっ子ミスコンの大会シーンなのだが、これが本当にキモイ。自分の子供にお人形のようにカツラやメークを施し、ダイエットをさせる親のエゴが前面に出ているし、ママと練習した通りに、貼り付けたような笑顔をふりまきそれで可愛いと思っている少女達。ミス・カリフォルニア(本物)だけは「アイスクリーム大好きよ。表向きはフローズンヨーグルトだけどね」とオリーブちゃんに教えてくれる心も見た目も美しい大人なのだけれど・・

オリーブちゃん一家が、オリーブちゃんを心から守りたい、と起こす行動は、めちゃくちゃなんだけど泣けてくるほどで(特にお兄ちゃん)、駐車場のゲートをがーっと突き破って帰っちゃうところは気分爽快
これが受け狙い、感動狙いの筋書きだったら踊りも下手で田舎者のオリーブちゃんが優勝してしまうなんていう結末になるのだろうが、そんなものとは比較にならないほど素敵に結束した家族が、笑顔笑顔で家に向かって帰っていく、というところに思わず大拍手を送ってしまった

ああ、オスカーなんか取れなくても素晴らしい作品ってあるんだなあ・・・とじーんとしていたらなんの何の。エロおじいちゃん役のアラン・アーキンさんがちゃんと2007年の助演男優賞とってたのでした。そして脚本賞も!さすがアカデミー。ちゃんと評価していたのね。知らなくてごめんなさい。

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コメント

ご覧になったのですね!!
私もこの映画大・大・大好きです
ストーリーはさることながら、あのちょっといまどきでない映像も好きなのです。
全然スタイリッシュでもお洒落でもCGがあるわけでもなく、ちょっと素人っぽいざらっとした感じ
でもそれが、田舎臭さをかもし出しつつ、また温かみをだしつつで、あの家族のそれぞれのストーリーとばっちり合っている気がします
何はともあれ、この映画をソックスモンキーさんもお気に召されたことが嬉しいです

投稿: acco | 2010年3月10日 (水) 14時30分

accoさん、やっと見ました~
以前拝見したaccoさんの感想がまさにその通り、という感じで大満足
でもおじいちゃんてどんな風にダメダメなんだろう、と思ってたんですが、これはもう想像以上、サイコーのエロ親父ですね
映像の古っぽさももちろん、あと音楽もいいですよね。まさにロードムービーにぴったりの口笛のようなBGM。
こういった作品にまたであったら是非教えてください!

投稿: ソックスモンキー | 2010年3月11日 (木) 14時38分

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