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「しあわせの雨傘」

昨年目覚めた非英語圏の映画を観る趣味は今年ももちろん継続していて、新年1本目はフランス映画。
といっても、とってもなじみやすい明るい作品。
「しあわせの雨傘」というタイトルよりは、カトリーヌ・ドヌーブが「ごくせん」のヤンクミのような赤ジャージを着てすまして立っているポスターの方が目立っている作品。
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英会話の日がちょうど梅田の映画館の1,000円Dayなので、講座が終わってからまっしぐらに向かったのだけれど1時間前の時点でもう40番台で(整理券順で入場)、実際入場する時も、今までここに来た中で一番混んでるかも、というほどの盛況。

チケット売り場の脇のテレビには、先日カトリーヌ・ドヌーブが出演した「徹子の部屋」の録画映像。そうか・・・この効果って大きいかも、と気づく。
更にその後すぐ日経の映画評欄にも載ったしね。

私自身、カトリーヌ・ドヌーブの作品を(それも新作を)映画館で観ることになるとは思ってもいなかったけれど、正直映画を観ている途中から、もう彼女のことを大好きになってしまった

ストーリーそのものは、新聞評にもあった通り「ややトントン拍子」という感じがありすぎるのだが、単純におっとりしたお飾りの社長夫人が経営に目覚め思わぬ実力を発揮していく、というだけのものではなかった(予告編はそんな感じ)。
どちらかというと「良妻賢母」の役を長年堅実に演じてきた奥様は、実はただ者ではなかった、という感じ。

お話しの前半では労働者との交渉の場に初めて引っ張り出されるのに、まずは相手に敬意を表してドレスアップしていく、なんていうエピソードもドヌーブ演じるスザンヌが場違いにおっとりしているから、という風に受け止めるのだが、そんなエピソードがいくつも重なっていくうちに、「この人いろいろな事を計算済で、結果的に『北風と太陽作戦』で会社を立て直してるのでは・・・」と観ている側が気づいてくる、という筋立てなのだ。

そしていつも威圧的で自分勝手な浮気夫もひっくり返ってしまう程、若妻だった頃の巣ザンヌも実は自由奔放だった・・・というびっくり過去も明らかになり始め、カトリーヌ・ドヌーブってホントに大女優だっけ?と考えなおしてしまう程それはやりすぎ?というようなくだけた展開が続く。
更に簡単な振り付けの踊り(しかもちょっとディスコダンス風)や歌まで披露・・・・なんて自由な女優さん

関わる人みんなをスザンヌファンにしてしまう彼女の魅力は、実は小さい頃から尊敬できる経営者だった父の姿をずっと見ていた娘ならではの品格や包容力から来るものだったことも徐々にわかってきて、ただの専業主婦のサクセスストーリーではないところもなるほど、というところ。

それにしてもこの映画、カトリーヌ・ドヌーブ始め息子・娘などの若い俳優さん達のビューティフル加減と、音楽のポップさ加減と、衣装や食器などのおフランスな素敵さ加減のバランスが非常によく取れた心地の良い映画、という気がする。

そしてちょっとわき道にそれるが、映画館に置いてあった映画のちらし。
1枚ものとは別に、見開きになっているものを手に取ると、中には石川三千花の書いたシニカルなイラストの映画評が。
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昔アン・アンだったか何だったか雑誌の映画紹介コーナーで彼女が書いた映画の説明を読むのが大好きだった。必ずイラストの隅に作品や俳優についての辛口なト書きがあって、それをふまえて映画を見ると2倍楽しめるといった感じだったのだ。中野翠も一緒だと辛口も2倍だったりして。
今回のにも・・・「松坂慶子とタメの肉厚な体がおおらかな温かさをだしている」とか、「スケスケスカーフを(カール頭に)プラスするところが大女優」とか読んでて「そうそう!」と突っ込んでしまうコメントが

なんだか気分転換映画ってやっぱりいいな。



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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この映画すっごく、すっごく観たいのです!!
その前に『クリスマス・ストーリー』というやはりドヌーヴが出演している映画もあって
でも、どちらも一番近くて東京でしか上映されておらず、『クリスマス~』は見逃してしまいました・・・
そして、ソックスモンキーさんの記事を読み、ますます観たい気持ちが・・・
あぁ、いいな、いいな~。ドヌーヴ好きとしてはやっぱり何としても観たいものです(しつこいですが

投稿: acco | 2011年1月21日 (金) 20時07分

accoさん、こんにちわ!
こういった作品は上映館が少ないのがいつもネックになりますが、あれだけの大好評だと上映期間延長なんてこともあるかも・・と思いましたよ
「プチ・ニコラ」ではパリの中流家庭の可愛い生活を、この作品ではパリ近郊のややリッチな生活を映像で見ることができて本当に楽しかったです
かくいう私もおけいはんさんのブログの感想を観て「これは行かねば!」と触発されたんですけどねうまく観られるとよいですね~。

投稿: ソックスモンキー | 2011年1月22日 (土) 17時37分

こんばんは!
ウフフ…、観てこられたんですね~
私のレポなどまったくですが、ドヌーブはほんとステキで、可愛くて…。
スザンヌのように、色々判ってるけど全部ひっくるめて受け止めてあげますよというような包容力のある女性になりたい、そんな風に思ってしましました。
ちなみに、おそらく同じ映画館(徹子の部屋の映像が流れてました^^)で観はったであろうこと、なんだかとっても嬉しかったりします

投稿: おけいはん | 2011年1月23日 (日) 01時09分

おけいはんさん、こんにちわ!
おけいはんさんと同じ映画館で観たんですね~やっぱり
駅からやや遠いのは(特に冬や夏は遠く感じる)玉にキズですが、魅力的な作品をたくさん上映しているので予告を観るだけでも次はどの作品を・・・と思っちゃいますよね
そしてスザンヌの包容力は、日本の肝っ玉母さんともまた違う情熱的なものも秘めていてフランス女性らしいなあと思いました。
またおけいはんさんの本や映画の感想ブログ楽しみにしています色々紹介してください。

投稿: ソックスモンキー | 2011年1月24日 (月) 10時56分

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