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「まほろ駅前多田便利軒」を地元で観る。

引き続きゴールデンウィークの話し。
旅行に行った以外は、主に両親と家でのんびり過ごした数日間であったが、やっぱり友達にも会いたいのよと、地元で会える昔の仲間に連絡を取った。
そしてその中で、仲良しだった(いまでも仲良し)後輩の女の子と映画館デートをすることになったのだ
久々の再開にわざわざ映画・・というのには理由があって、二人にとって超地元である東京都町田市を舞台にした映画がちょうど封切りになったところだったのだ。

「まほろ駅前多田便利軒」は、原作が三浦しをん、主演が瑛太&松田龍平と、聞くだけでもおもしろそうな感じだが、何より子供の頃からなじみの(←飲み屋か)街が舞台となると一層興味深々だった
原作では「まほろ」というのは東京都と神奈川の境目にある、よく神奈川と間違えられる云々・・の架空の町、という設定だが、これが作者の居住地でもあった町田市のことなのだそうだ。
三浦氏は町田の大きな古本屋さんでずっとアルバイトしながら小説を書き、この作品で直木賞を獲ったのだ。
そして今回の映画化では殆どがホントに町田で撮影されたという事で、ストーリーもさることながら町田出身のジモティー(古いですね)といちいち画面上の場所に反応しながら観るという楽しみもあった。

こんな感覚は、今住んでいるところが舞台になった「阪急電車」を見る感じとあまり変わらないような気がするのだが、正直「まほろ」の方がストーリー的にはずっと深くてあとに残った。
例えは難しいけれど、初めて角田光代の小説を読んだ時のような、ちょっと「うっ・・・こうくるか」というような展開。

私の世代からするとちょっと小汚くて表情の乏しい若者二人が、笑わないで会話をする中学の同級生という設定のこの二人が、些細なエピソードの積み重ねの中で、実はそれぞれとても重いものを背負っていることが徐々にわかってきて・・・・という、少し複雑で結末が想像できないタイプの映画なのだ。

瑛太君、ひさびさに演技力が生きた適役だった。
月9や木10のドラマで普通の若者の役なんて宝の持ち腐れだもん。
こんな影のある若者の役が本当にハマる。
松田兄弟では何となく翔太君の方が好きだったが、この作品で一気に龍平いいぞ、って感じになった。すごいぞー。言葉の発し方に雰囲気がすごくある。
今回はクールな役ではなくて、やや無責任で周囲をあきれさせてしまうタイプの(ホントは違う)しゃべり方をする男の役だったけれど、この人は本当に行天(役名です)というひとそのものなんじゃないかと思ってしまうほどだった。

決して感動ストーリーではないのだが、観終わった時に何だかじーんとくるし、多田(瑛太)・行天(龍平)という二人のその後がすごく気になる。

それからもうひとつ、音楽もよかった
エンドロールの歌も「くるり」だったが、劇中音楽も「くるり」の岸田さんだった。
瑛太君のナレーションと音楽がすごい映像にあってたなー。
ところで仲良しの美容師さん(20代)によると、彼女世代はくるりとかアジカンみたいなジャンルを「めがねロック」と呼んで愛しているらしい。
さすが若い子はネーミング上手

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!
観られたのですね~↑
書店で文庫をチラ見し、映画館からチラ紙を取って帰ったり…。
相当気になってたところです
それにしても町田市が舞台で、しかもそこはソックスモンキーさんの懐かしい町だったのですね~。
地元が舞台のものは、何だかこそばゆいような…。
けれどちょっと‘どやっ、ええ町やろ’って、そんな風に誇らしくなってしまったりもしますよねぇ
このところ「阪急電車」「八日目の蝉」etc…、邦画もいい作品が目白押しで!
私も映画館に足を運ばなきゃっ

投稿: おけいはん | 2011年5月15日 (日) 21時06分

おけいはんさん、こんにちわ!
そうですか気になってらしたところでしたか
ストーリーを要約するには難しい作品ですが、とてもお勧めですよ。
「生」を色々な角度から控えめに描く事で、見終わってから逆にあれこれ考えさせられます
また、ちょっとしか出てこない脇役陣が、大森南朋・松尾スズキ・本上まなみといったいい味の役者さんってとこがインディーズっぽくていいんです
まだまだ観たい映画の多い5月ですね!

投稿: ソックスモンキー | 2011年5月16日 (月) 13時40分

こんにちは!
生粋のまほろ生まれ、まほろ育ちの後輩です。
いつも見慣れている街が、スクリーンに映し出されて不思議な感覚でしたが、なんとなく嬉しくもあり、デシタ(^^ゞ
あの夜ソッコーで、まほろっコ仲間(高校時代からの腐れ縁親友達)に一斉メール送信でオススメし、観客動員数アップに協力しちゃいました。
また、地元まほろでお会いするのを楽しみにしています\(^O^)/

投稿: まほろっコ | 2011年5月18日 (水) 18時54分

おぉ!まほろっコ様!!初コメントありがとう
そしてGWの貴重な一日をお付き合いしてくれてありがとう貴方さまのおかげで盛りだくさんで楽しい日になりました
私はまほろ住民ではないので一斉送信メールはできなかったけれど、帰ってきてから映画のHPでロケ地を再確認してしまったほどよ
作品的にも結構味があって、原作の小説も早く読もう、と思ってます。まほろっコちゃんも読んだらまだ感想言い合いましょね

投稿: ソックスモンキー | 2011年5月18日 (水) 21時27分

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