« ハワイに生きる日本人魂 | トップページ | 期待通りの「探偵はBarにいる」 »

イタリア映画「人生、ここにあり!」

既に台風は通過したというのに、ものすごく激しく風が吹き荒れているwobbly
現在関東地方が暴風域に入っているとの事だけれど、台風が通りすぎたあともぶり返すようにまた小雨&暴れん坊の大風が吹くことがあるので注意してくださいね。

ここのところずっとハワイの事を書き続けていたので、2週間以上前に観た映画の感想もまだ書いていなかった。
今日は最近観た2本のうちのひとつ、イタリア映画の事を書こうっと。

人生、ここにあり!」は昨年からマイブーム(←これって死語じゃないですよね)になっている英語圏以外の映画を観るシリーズでよくいく映画館での上映作品。
イタリア映画・・映画館で観るのは初めてかも。
もちろん出演者に知っている俳優さんもいない。
・・・でも、そんな作品だからこそ、「これが実話に基づく話し」というのがすごくしっくりきたし、自分で良質な品物をこっそり見つけたようで、帰り道すごく嬉しい気分だったnote

1978年のイタリアが舞台のこの映画のテーマは、精神病院の患者達は本当に一般社会に出て行けるのか?という文章で書くととても神経質なもの。
でもこれは実話slate
イタリアという国は、法律の制定だけでなく、本当に精神病院を閉鎖し、患者達が地域社会に戻って生活してこそが治療、という方針を実行してしまうのだから、さすがマンマの国。懐が深いぜ、という感じがするのだ。

ストーリーは、主人公のネッロという中年男性を中心に展開するのだが、彼は患者ではなく一般人で、労働組合活動命!交渉強烈!という熱血漢。
熱血過ぎて組織からはじき出されてしまったところから始まる。
色々な事がうまくいかなくなっている時に、法律により閉鎖を目指している精神病院の患者達をひとつの組織(組合)として社会的に自立させる事に携わることになってしまう。
このおでこの禿げ上がったネッロさん、ハンサムという感じではないのだが、何となく魅力的。彼女にフラれて心底落ち込む様子もイタリア男性っぽーいdelicious
訪問した精神病院に行ってみると、患者達は動物園の無気力な動物達のようにみんなダラダラ、目つきはどんより、でも体は大人、という想像通りの難しそうな人たち。
でも彼らを相手に頑張る以外仕事を得ることができないネッロは、初対面から彼らをあくまでフツーの人のように自己紹介を求め、握手をし、口を聞かない人ともコミュニケーションをとる。
これが何よりネッロの素晴らしいところで、もしこれがイタリア人の国民性といえるのであれば、心から見習わなければならないところだと感じる。
精神の病にも種類や程度が色々あるが、自閉症や統合失調症など、薬を常用し、接する時も色々なルールがある患者達だというのは何となくわかる。
ネッロはそんな人たちへの対応方法の知識も持たず、気にすることもなく、とにかく君たち僕と組合作ってお金稼がないか、という前向きな姿勢で会議をしたり多数決を採ったりと本当に普通に接し続けるのだ。

俳優さん達が素晴らしいのか患者役の人たちは皆「そのもの」という感じで、決して大げさではなく、やや幼児性を持った成人を個性たっぷりに演じてくれるので、あっという間に各メンバーの顔と特徴を覚えてしまう。

神経質すぎるゆえに天才的に細かい作業が得意な統合失調症の二人組や、決められた事でさえあれば「絶対叱られないように毎日やる」ことに懸命な男性や、何かが決まると必ず「エイドリアーン!!」と両手を挙げて叫ぶムードメーカーのおデブ君など、日本映画やアメリカ映画だったらわざとらしくなってしまうキャラをイタリアらしく明るいユーモアでカラッと演じているのが本当に爽快。
彼らの能力で足りないところはネッロが補いつつ、これまた天才的な「適材適所」の配置で、この患者軍団はあっという間に芸術的内装(床貼り)工事業者として人気の組合へと変身していく。
まさに制定された法律(バザーリア法)の主旨である「彼らを地域社会で生活させる」のモデルケースのよう。
でもその先には、いくつかの挫折やショックな事故も起こって、やっぱりそんな簡単な訳ないか・・・と思いかけるのだが、現実は小説より・・という世界で、素敵な結末に向かって今度はネッロが周囲に助けられていったりするのだconfident

エンドロールのテロップはイタリア語なんで全然読めないし、ただずーっと文字が流れていくだけなのだが、全員明るくなるまで席を立つこともなく。思いっきり笑って泣きそうになって、こんな風に終わるんだ・・・と実話であることにあらためて感動したからって感じなのかな。
にやにやした顔で映画館を出ている自分も気持ち悪かったと思うけれど、きっと私だけじゃなかったよなと思う。

イタリア人は、太陽のように明るく情熱的な一方で、ちょっと怠け者っていうイメージを持っていたけれど、大らかな人間性はどんな種類の人にも優しいんだ、と教えてもらった感じ。
やっぱりもっと色々な国の映画を観て見たいな。

|

« ハワイに生きる日本人魂 | トップページ | 期待通りの「探偵はBarにいる」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんばんはhappy01
今、こちらは猛烈な雨風ですtyphoon

ハワイ旅行記楽しく、そして興味深く読ませていただきましたheart
そして「人生、ここにあり!」
この作品ぜひ観たい!!と思い、早速調べたら、茨城では上映しないみたいで・・・まぁ、いつものことなのですが(笑)
なので、DVDを待ちますnote
素敵な作品を紹介して下さってありがとうございます

投稿: acco | 2011年9月21日 (水) 18時41分

accoさん、こんにちわ!
昨夜、台風通過後に地震もあったんですよねdespair自然災害にハラハラドキドキの1日だったと思います。お見舞い申し上げます(ってこんなコメント欄で)coldsweats02
この映画にはイタリア女性も出てくるのですが、accoさんが観たらきっとフランス女性との魅力の違いなんかもわかって面白いんではないかなーと思いますwink
家具や内装も楽しめますし、本テーマが重いだけに本当によくバランスの取れた作品だと思いますよ!是非DVDで!

投稿: ソックスモンキー | 2011年9月22日 (木) 14時33分

こんにちは♪
「人生、ここにあり!」あまりに面白そうな映画(しかも実話ですか)なので、前半部分まで読ませてもらって残りは自身の鑑賞後に取っておかせてもらいますnotes
「ひまわり」の今冬公開も気になるところでeye、リバイバルも含め、私も各国の映画を楽しみたくなってきましたslate

投稿: おけいはん | 2011年9月23日 (金) 13時31分

おけいはんさん、こんにちわ!
映画の感想を書いた側にとっては最高のリアクションをありがとうございますhappy02
肩こらずに観ることができるのに、モデルになっている人達の人生や、自分自身の振る舞いなど考えさせられる部分もあり、いい意味であとを引く作品だなーと思います。感想も是非聞きたいですconfident
きっと、また私が行ったのと同じ映画館に行かれるんですね・・ふふふnote

投稿: ソックスモンキー | 2011年9月26日 (月) 15時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1060806/41889438

この記事へのトラックバック一覧です: イタリア映画「人生、ここにあり!」:

« ハワイに生きる日本人魂 | トップページ | 期待通りの「探偵はBarにいる」 »