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「しあわせのパン」

「かもめ食堂」や「めがね」のような、これといったストーリー性もないのに何となく心地よい映画が時々観たくなって、先週末「しあわせのパン」を観にいった。
主演は原田知世と大泉洋。
意外な組み合わせにして、私の大好きな俳優コンビ
私は原田知世が高校の頃から大好きで、「時をかける少女」から始まった角川映画作品も大体観たし、「私をスキーに連れてって」だって相当好きだった。
いっとき俳優業を休んで歌をやっていた頃は、ちょっとあんまり歌唱力が・・・という気もしたけれど、何歳になってもすっきりと透明感のある笑顔で、ちょっとボーイッシュなフランス人みたいな雰囲気にもすごく憧れる。
こないだまでやっていた朝ドラでお母さん役だったのを見てやや違和感を持ったのは、やはり彼女の中には少女っぽい雰囲気がいつまでもあるからなのかも。

と、そんな知世ちゃんと大泉洋が、北海道の自然の中でのパンカフェを経営する夫婦を演じるなんてコンセプトだけでもすごく素敵だなあと思って、ついつい期待しすぎてしまった。

実際観た感想としては・・・洞爺湖の四季、風景、おいしそうなパンやスープ、コーヒー
映像はとても素敵だったし、二人も夫婦としては発展途上のいいカップルを演じていたのだけれど、正直ストーリーとしてはやや「お約束」のものの羅列、という感じだったかなあ。
脚本と監督が同じ女性の方という事で、きっとひとつひとつの場面のイメージをものすごく考えて創られていったのだと思うけれど、それがちょっとくどくなってしまった。くどく・・というかくさい演出というか。
こういう展開見たことある、という流れが多くて、それをパンや料理がカバーしきれていなかったのかな。
食べ物のどアップ映像や音(パンを切るさくっという音とか)も、2時間の間中、常に挿入され続けると、もっとこの食べ物が魔法のように何かもたらしてくれるんじゃないか・・・なんて期待してしまうし、「パンを分けて食べる事」へのメッセージ性もちょっと弱かった。
出演俳優さんは、全て「ちょうどいい」演技をしていて、しかも中村嘉津雄や渡辺美佐子といった大御所がただの老夫婦という役どころをあっさりと演じてくれていたのに・・・。

と、珍しく残念な感想ばかりを並べてしまったのだけれど、いま疲れていて、純粋に癒されたい人にとっては、北海道の自然とおいしそうなパンが画面いっぱいに幸せを運んでくれる「優しい作品」としては観る価値があると思う。
やはり北海道の会社(オフィスキューです)が企画して創ってるだけあって、北海道の自然の美しさが存分に伝わってきた
そして唯一わたしが爆笑しそうになったのは、動物嫌いの洋ちゃんが、飼っているヤギをはがいじめにして可愛がったり、毛を飼ったり、決死の覚悟で演技しているところ
何てことないイメージ的なシーンなのだが、ホントは泣きそうになりながら演技していたことを知っていると思わず笑ってしまうのだ。

そうそう、大切な事を言い忘れていた。最後に流れる忌野清志郎&矢野顕子の歌、すごーーーくよかった声からいってきっとすごく古い曲。歌声で泣かされるってこういう感じね、ってわかる気がした。ナイスチョイス!

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コメント

こんにちは

映画で使われている曲「ひとつだけ」は私も大好きな曲です
何年も前にあっこちゃんのコンサートに行ったとき、キヨシローがサプライズゲストで出てきてデュエットでこの曲を歌ってました。キヨシローの生声に感動して自然に涙が出たのを覚えています

映画の話じゃないのにお伝えしたくてコメントしちゃいました

投稿: もー | 2012年2月14日 (火) 20時25分

もー様、こんにちわ
あの曲は「ひとつだけ」って言うタイトルなのね~そして生で聴いたことがあるなんて鳥肌が立つようなエピソード
以前清志郎の生声をライブで聞いたことがあると言っていたのはこの曲のことだったんだね自然に涙が出たっていうのはすごく想像できるなあ。
今となっては二度と実現しないデュエット・・・やっぱライブには足を運ぶべきだよね(とコンサート通いの口実にする)

投稿: ソックスモンキー | 2012年2月16日 (木) 10時59分

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