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映画『舟を編む』を観ると・・・

もう本当に反省して、もっとちゃんとブログを更新する生活に戻りますっ
と、しょっぱなから誓いを立てる。
GWも終わっていい加減春のふわふわとした不安定感はおしまいにしないと。
読んだ本の感想や見た映画のこと、出かけた先で出会ったものを残したい、と思って書いてるんだから、もちょっと頻繁に書かないとねはい。

さて今回はやや遡り、GW直前、4月の終わりに観に行った今年初の映画鑑賞『舟を編む』のことを。
感想を一言でいうならば、すごく丁寧に作られた温かい作品。

原作を読んでいない事が前提になるけれど、どの登場人物も、そのキャラクターをしっかり演じる事のできる俳優さんばかりだから、見ていて引き込まれるし何より「なんかこういうタイプの人、好きだなあ」という人物がたくさん登場するのだ

又、神保町の雰囲気も懐かしいし、お料理は飯島奈美さんの監修だから画面も全体的に素朴さに溢れている。
何より松田龍平は本当にすごい役者さんなのだと思う。
この間までやっていた「まほろ駅前」の行天を見ていても、なんか汚らしいキャラの男の子なのに憎めない感じに魅かれるし、「探偵はBARにいる」の北大生でも、脱力系なのに武闘派のように強いというギャップに面白い子でいいよな~・・・と。
そして今回の馬締(まじめ)くんは、そういった器用なのに不真面目な若者でなく、ただただ時代遅れの読書青年という方に近く、彼がこんなにたくさん台詞を言っているのを見たのも初めてだった(といっても基本口下手の役だけど)。
2時間10分位の上映時間の中で15年以上の月日が流れていく設定なのだが、辞書作りという気の遠くなるような一大プロジェクトの進捗と共に、人間・馬締光也が変化していく様子が、外見だけでなくちょっとした身のこなしや言葉の発し方という演技の部分でさりげなく(でもすごい練ってる感じ)表現していて、宮崎あおい以上にナチュラルなのだった
コミュニケ―ション力に難ありでこの子社会に出て心配よ、と思うような若者が、周囲の人たちの優しい愛と影響力+自分の小さな努力の積み重ねで、すっごく素敵な大人になるのを見守るのってすごくうれしいじゃないですか。もう終わりに近づくと感慨にふけってしまうほど。

もちろん彼と深く関わるオダギリジョーもかなりの好演技だったし、あおいちゃんはいつも通りの安定したあおいちゃんで。
そして映画の核である辞書作り
『大渡海』というそのネーミングにも深い意味があり、出版社トリビアみたいなエピソードも随所にちりばめられているので(その辺は三浦しをん先生の力)映画のあとは友達とその部分で盛り上がった。
人が物を調べる為の書物の精度というのは、どれだけの労力をつぎ込んで完成させられているものなのか・・・気が遠くなるとはまさにこの事。
一緒に見た友達は文学部の大学院を卒業しているので、レベルは全然違うけれどあの徹夜で頭がおかしくなりそうになりながら校正を重ねる作業のイメージはわかる、と言っていた 

スポーツ映画ではないけれど…なんか達成感みたいのが伝わってくる映画。
『大渡海』・・・うーん、買いたい。読んでみたい。

<今日のベランダ>
14

1年ぶりの開花

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