師走の京都・南座へ
行ってきました~今年も。師走の京都は空気がきりっと・・・と思いきや昨日はとても暖かかった![]()
ここ数年、南座の吉例顔見世興行に誘ってくれる優しい友人がおり、今年は関西を離れちゃったしどうしようかと思っていたのだけれど、出演する役者さんを聞き「行く!絶対行きますから!」と言ってしまった。
そうそれは、初めて生(ナマ)玉三郎と海老蔵を見る事ができるから![]()
徳島から京都は高速バスで2時間半。朝7時に出発して昼の部(10時半開演)には間に合うという事がわかり、日帰りの年末歌舞伎ツアー(参加者一人)を決行することにしたのだ![]()
12月と1月の歌舞伎は殆どの役者さんが勢ぞろいするのでとても豪華。私が歌舞伎をよく観るようになったのは関西に来てからなので、坂田藤十郎・片岡仁左衛門など上方の役者さんとその一門(ていうのかしら)は必ず観る事ができる。でもそれ以外の役者さんは毎年色々な組み合わせで。
昨年は雁次郎さんの坂田藤十郎披露も兼ねていた為やはり豪華で、松本幸四郎の勧進帳が演目になっていた。一緒に行った友人は泣いていた
彼女はお母さん共々歌舞伎ファン歴が長いのだが、幸四郎の勧進帳を見ると必ず泣いてしまうのだそうだ。確かに私もその熱演ぶりに自分の背中が汗で熱くなった
10メートル位先の舞台の上でひたすら舞っているだけなのに人を泣かせる事ができるなんてすごいなーと思ったし、その熱演を真っ直ぐ受け止めて涙を流せる彼女の感受性にも感動してしまった。
今年はやはり玉三郎。「NHKのプロフェッショナル~仕事の流儀」で玉三郎が出ていたのは夏頃だったかな?その歌舞伎オンリーのストイックな生活ぶりを見て本当に驚いた。毎日の公演のあと、役者さんってひいきのお店に食事や飲みに行くというイメージがあるが、まず行く事はないそうだ。毎晩帰ると専属のストレッチをしてくれるトレーナーさんが家に来て、体をリセット。フリーの時間も全て歌舞伎・歌舞伎・歌舞伎中心。それを何となく続けてきたらいつのまに40年たちました。とさらっとおっしゃっていて、一層その舞台を観てみたかった![]()
今年は景気の悪化のせいか、去年・おととしに比べ空席が目立ったような気がするけれど、それでも場内は熱気ですごい。着慣れない着物で着ている人もいれば、もう半世紀位見続けてるんだろうというおばさまもいらっしゃる。今年は2つ隣の席に「成駒屋!」とか呼びかけるお客さんが座っていたのでそれも楽しめた。まだせいぜい40代後半か50代の男性で、ちゃんと着物と羽織を着ていた。どんな仕事をしている人なんだろうか~。
玉三郎はもちろん素晴らしかった。もうどの女形よりも美しいのは言うまでもないのだが、おばあさんの役になると、よくいる普通のおばあさんの振る舞いでどたどた歩いたり、よっこいしょと座ったり
舞台役者さんはおばあさんでも「はい~」と甲高く返事をしがちなのに、玉さんは「はぁ」とリアルおばあちゃんだった。いるいる、という感じ。勘三郎同様お客さんを楽しませる事に全身全霊を傾けている役者さんなんだなあと思って一層大好きになった。
ごひいきさんからは、花輪ならぬ竹のご祝儀がたくさん飾ってあった。舞妓さんや芸妓からの名前がいっぱい。
それから市川海老蔵。彼が出てくると、オペラグラスを持ってるお客さんがザッと一斉に目にオペラグラスをあて凝視している
まあ私もそうだったんですけど。
いやあホント男前でしたねー。あの端正な顔立ちには、外国の方が浮世絵そのもの、と思っちゃうんだろうなあ。夜の部の「光源氏」なんてぴったりだ。私は顔よりも海老蔵の声が好きだけどなぁ。それにしても、彼のようなスター
性のある人が舞台に出ると盛り上がって良いし、その若々しさが、吉右衛門や仁左衛門といったベテランの人たちの艶を引き立ててまた良い味が出ている気がする。
たくさんの役者さんと裏方さんの連携プレイで作り上げる歌舞伎。観る度にはまっていく。まだまだビギナーだけれど、これからもたくさんの作品を生で観たいなあと思いつつ、高速バスで徳島へ帰っていく私なのでした。
夜の南座もとても風格があってすてきです。
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