歌声の力
日曜の午後は、神戸にある神戸新聞松方ホールに初めて行った。
クラシック専用の割と小さめのホールなので、ピアノやバイオリン、チェロといったソロコンサートに使われることが多く、なかなかチケットをとって聴きに行く機会がなかった。
この日は東日本大震災のためのチャリティーコンサートが行われることになっていて、出演者は幸田姉妹
ふふっ、倖田姉妹(来未&MISONO)ではありませんよ。
最近NHKニューイヤーコンサートなどにはよく出演しているソプラノ歌手の幸田浩子さんと、そのお姉さんでバイオリン奏者の幸田さと子さんのデュオコンサート。
実はうちの相方君は幸田浩子さんの大ファンで、徳島に住んでいたときにもNHK高知放送局で公開録音される彼女と笑福亭笑瓶の番組があると知り、わざわざ往復ハガキを買って応募してはずれたことがあるほど。
今回も偶然新聞に載ったクラシックコンサート情報で発見し、タイミングよくチケットが買えたもので、それはもう楽しみしていた
せっかくのクラシックなので、若干おしゃれをしておでかけ
松方ホールはハーバーランドにあるので、ガラス張りのロビーホールの外は海や神戸港の船。とっても素敵な場所だった
コンサートは2時間ほどで、今回初共演となるこの姉妹が曲目も自分たちで決め、二人が自らマイクを持って進行。
ピアノの伴奏者のサポートを受けながら、バイオリンソロ曲・ソプラノ独唱・二人のデュオ曲と、次々と素敵な曲を演奏してくれた
たぶん初めて自分たちで企画したからだろうけれど、かなり大サービスなラインナップになっていたと思う。
バッハ・シューベルト・カッチーニなど、作曲者が違う「アヴェ・マリア」を5曲演奏してくれたり、ヴァイオリンソロでは「愛のあいさつ」「愛のよろこび」「ツィゴイネルワイゼン」と有名曲のオンパレード。
ソプラノの浩子さんもテレビで聴くより遥かに澄んでいて響き渡る歌声で、「この道」「からたちの花」のような日本の曲から本職のイタリアの歌曲まで、もう素晴らしかった
姉妹のトークも、ふんわりした雰囲気ながら、関西人ならでは(豊中出身)の「間」でみんなを笑わすセンスもあり、とーってもいい雰囲気のコンサートだった。
アンコールで出てきた時に、今までニコニコと上手にお話ししていた浩子さんが、「3月11日以降・・・」と、コンサートの趣旨について話そうとして思わず泣き出してしまい、さっきまでトークが苦手そうだったさと子さんがひきとって、妹が伝えたかったことを話してくれたのは、さすが姉妹だな~と感じ、ここでもちょっとうるっ
そして、さと子さんのヴァイオリンと顎の間に置く用の小さいタオルを強引に浩子さんが奪い、涙を拭いて、頑張って「アメイジング・グレース」を歌ってくれた。
これから10年は続けよう、と決めているというこのチャリティーコンサート。
ふたりは、継続することの大切さを十分わかっているのだろうな、と思うが、やっぱり人並み外れた才能を持っているってすごいなあ。
その才能を披露することで、チャリティーができるんだもの。
もちろんお客さんが入ってこそだけれど、「色々な形での支援」のまたあらたなひとつを見せてもらうことが出来てよかった
幸田浩子を見るとなぜか河合奈保子を思い出してしまう私・・古いで~す
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